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「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の見学・岐阜県産ヒノキ材を使用!
こんばんは!
ウッドビレッジ事務局ブログにお越しいただきありがとうございます。
長野県の御嶽山では、大きな噴火事故が起きてしまいました。
早く皆さん無事で見つかってほしいです。
先日、県の知多農林事務所 林務課のご紹介で、現在、岐阜市に建設中の
図書館を中心とした複合施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の見学に行って来ました。
建物の姿がわかるようになり、屋根の木造格子工事がほぼ終わるということで、見学が行われました。
(参加者は、名古屋大学 環境学研究科の先生グループと木質構造研究会の人達が加わり、
私も一緒に参加させてもらいました)
見学会場からは岐阜市のシンボルでもある金華山(きんかざん)と「岐阜城」が見えました(^^)v
建設中の複合施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」は、岐阜市の中心市街地に位置する岐阜大学医学部等跡地において事業を展開していて、平成27年夏のオープンを目指し、着々と工事が進められています。
「みんなの森 ぎふメディアコスモス」建物概要:
完成予想図は岐阜市役所のホームページから
特徴:斬新なデザインと工法のドーム状の屋根は注目!
屋根は鉄骨の柱の上に、縦横80mのほぼ正方形の波打つような曲面の木造架構の大屋根が載ります。
工事が進む木造格子屋根の写真
起伏のある形が特徴で、特徴的な起伏のある木造格子屋根の工事がほぼ完成。
屋根に上るとびっくりする規模で驚きました。
所在地:岐阜市司町
主用途:図書館、市民活動交流センター、展示ギャラリー
構造:鉄筋コンクリート(RC)造と鉄骨(S)造、2階の屋根架構に木造を採用。
規模:2階建・延床面積約15,000㎡
発注者:岐阜市
設計:伊東豊雄建築設計事務所
(建築界のノーベル賞といわれる米プリツカー賞を受賞した建築家伊東豊雄さんが設計)
建築工事:戸田建設・大日本土木・市川工務店・雛屋建設社JV
屋根の木造架構工事は愛知県常滑市にある㈱マルタケさんが請負、
㈱マルタケさんから見学内容の説明を受けています。
木造屋根工事の概要
構造:岐阜県産ヒノキ材を用い板材(ラミナ)を層状に重ねる木屋根架構
材質:ヒノキ製材 800㎥ 原木丸太では2,000㎥位は使用したお話。
屋根施工面積:約6,200㎡
格子屋根は自重等の鉛直荷重を柱に伝えることと、地震力や風圧力が加わったとき外周に配置した
鋼板耐震壁に均等に力を分散する役目があると思われます。
この木造架構の屋根版のつくり方が特徴です。
現場で、幅約12cm、厚さ約2cm、最大で長さ約12mの岐阜県産ヒノキの薄板(無垢材)を層状に重ねてビスと接着材で留めていく方法で、正三角形の模様に見えるように組み合わせています。
最も厚い部分は、21枚を重ね、約42センチになっている説明です。
規則正しく正三角形に積み重ねられています。
現場での組立て作業、大工さんはかなり苦労されたように思われます。
ピークの時は、一日160人の大工さんが作業をしたそうです(^^;)…。
格子屋根と2階の柱取り付け部分、柱は樋としても使用し雨水が流れます。
ヒノキ材の継ぎ手は金物で補強しています。
この木造屋根の上に断熱性のある板、防水シート、鋼板を張って屋根全体を仕上げる説明です。
敷地内に造られた2階の一部の実物大模型がありました。
外観の様子、実物大模型で組み立てられた木造格子屋根。
構造躯体でもある木造格子は、2階天井材として見ることができます。
中央の円形部分は採光と換気ができる設備が設置されます。
起伏のある木造格子屋根の実際に組立てで試行したと聞きました。
ちょうど学生さんが見学に来ていました。
今回の見学は、木を重ねて現場で組み合わせるという特徴的な技法を見ることができ、
大変貴重な見学となりました。
関係者の皆さま、ありがとうございました。
来年の完成がとても楽しみです。
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